- 北支部一泊研修報告 -

 

- 北支部一泊研修報告 -

 
平成23年の11月12日から13日にかけて、北支部では恒例となった一泊研修旅行を行いました。今年の研修先は、徳島県坂東のドイツ村(ドイツ兵捕虜収容所跡)と、賀川豊彦記念館です。12日に大阪を出発し、明石海峡大橋を渡って淡路島を縦断、鳴門のうずしお観潮船で少し儚げなうずしおの残像を見学し、宿泊先の「やぶ萬」へ。名物の鯛そうめんは、大盃に盛られたにゅうめんに尾頭付きの鯛が入っているという度肝を抜かれる豪華版でした。13日には鳴門海峡大橋を渡り徳島に入りました。ドイツ兵俘虜収容所跡は、2006年に公開された「バルトの楽園」という映画のロケセットが移築され、当時の面影をそのまま再現しています。第一次大戦後、坂東俘虜収容所として約1000人のドイツ兵を収容していたのですが、所長であった松江豊寿陸軍中佐(映画では松平健が演じていました)の人道的な配慮により、ドイツ兵の持つ印刷や製パンなどの技術は地域住民との交流と絆を生み出しました。年末になると必ず聴かれるベートーベンの第九は、ドイツ兵が感謝を込めてこの地で演奏したのが始まりだということです。坂東俘虜収容所は奇跡の収容所と呼ばれ、今も語り継がれています。
賀川豊彦記念館では、社会福祉士試験のときに名前を覚えただけだった賀川豊彦という人物の偉大さに驚かされました。まさに何度も死線を越えて、弱者のために人生を捧げ、その信念と行動力であらゆる社会福祉運動の先駆けとなった賀川豊彦の功績は、世界中で評価されています。(何も知らなかった自分が恥ずかしい・・・・・)絶好のお天気にも恵まれた2日間、偉大な二人の人物の足跡を辿るというとても有意義な研修旅行でした。来年の研修が今から楽しみです。
 
北支部 吉田寿子
 

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一泊研修 ( 2011.11 ver-2 ).jpg

 

 

 

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