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2007年度 事業報告

1.2007年度 活動の概要

基本方針に掲げた「@堺市における社会福祉専門職組織として、組織強化および組織拡大を図る」については、今年度11名の新入会員があり、堺支部は178名の会員となった。

「A社会福祉士の社会的認知を高める」については、社会福祉士会より、堺市障がい程度区分認定審査会、堺市介護認定審査会、堺市地域介護サービス運営協議会、堺市地域福祉権利擁護事業契約締結審査会へ委員、堺市社会福祉協議会へ評議員を推薦した。

「B堺市と連携し、福祉サービス利用者に対するソーシャルワークが展開できるシステムづくりを発展させる」については、堺ソーシャルワーク研究会の活動をおこなった。

「C会員のソーシャルワーカーとしての活動をサポートするネットワークをつくる」については、研修会や堺支部メーリングリスト、堺支部ニュース発行、堺ソーシャルワーク研究会、地域包括支援センター交流会、堺支部運営会議などにより、会員間のネットワーク構築を促進した。

2.活動内容

《研修会》

平成19年4月15日(日) 堺支部総会
参加者:30名
総会記念講演:『地域包括支援センターと地域支援』
講師:神戸学院大学 准教授  藤井 博志

平成19年7月21日(土) 第1回研修会
参加者:72名
テーマ:『いま、成年後見制度の課題を考える』
講師:大阪社会福祉士会・相談センター担当理事 田村 満子
    堺市 土井 有羽子、柘植 智子
    堺市社会福祉協議会 所 正文

平成19年12月12日(日) 第2回研修会
参加者:34名
テーマ:『貧困の世代間継承』
講師:堺市健康福祉局・理事 道中 隆

隔月に開催している堺ソーシャルワーク研究会(事例研究会)では、事例検討により社会福祉援助技術の向上を図った。

地域包括支援センターサポートグループでは、下記の交流会(研修会)を実施した。

第3回地域包括支援センター交流会
「今だから見直そう。地域包括支援センターの役割」
1月12日(土):堺市役所地下会議室
講師:藤井 博志 氏 (神戸学院大学准教授)
参加者:32名(内 堺市包括職員:18名  他市包括:1名)

3.評価とまとめ

地域包括支援センターサポートグループでは、地域包括支援センターのmissionを参加者一同で共有しようという目的の下、堺市をはじめ、阪神間の自治体で地域福祉計画策定に携わるとともに、包括・社協職員との共同実践研究経験も豊富にお持ちの藤井博志氏を講師に迎え、地域包括支援センターが果たす役割をグループワーク形式で学んだ。

堺支部では、社会福祉士のみならず、「地域包括支援センター」全体をサポート対象と捉えている。支部委員の積極的な広報により、今回の研修会にも、社会福祉士以外に、主任介護支援専門員・看護師・事務職員など、多様な職種の方々の受講をみた。

2008年度 事業計画

1.基本方針・活動計画

誰もが価値のある存在として尊重され、地域社会において、その人らしく、いきいきと暮らすことのできる「わがまち堺」の実現を目指して
・堺市における社会福祉専門職組織として、組織強化および組織拡大を図る
・社会福祉士の社会的認知を高める
・堺市と連携し、福祉サービス利用者に対するソーシャルワークが展開できるシステムづくりを発展させる
・会員のソーシャルワーカーとしての活動をサポートするネットワークをつくる

社会福祉士は「社会福祉士及び介護福祉士法」(昭和62年法律第30号)に基づく国家資格の社会福祉専門職である。社会福祉士会は、その資格を有する者を会員とし、社会福祉の倫理の確立、専門的技能の研鑽、社会福祉の援助を必要とする人々の生活と権利の擁護を目的として発足した。

今日、介護保険制度や成年後見制度の施行、障がい者支援費制度の導入など社会福祉基礎構造改革の実施などにより、利用者本位に基づき個人の選択を重視した制度の確立、質の高い福祉サービスの充実、個人の自立した生活を総合的に支援するための地域福祉の充実等に向け取組が進められている。 また、近年では、不登校やひきこもり、ホームレスや外国人等の排除、孤独死・自殺、家庭内での虐待や暴力など「豊かな社会の中での新たな福祉問題」が生じており、社会からの孤立や排除という問題に対して「ソーシャル・インクルージョン」という視点から、地域社会における「つながり」の再構築が課題となっている。 このような社会福祉を取り巻く環境の中で、福祉サービス利用者の権利擁護の推進、社会資源のネットワーク化を担う社会福祉士の役割は大きく、その期待もますます高まっている。

大阪社会福祉士会堺支部は、社会福祉士としての特性を生かして、堺の地域に根ざした活動を展開していきたい。

2.活動計画

研修会の開催
地域包括支援センターの社会福祉士のサポート
堺支部ニュースの発行

@支部全体研修
研修予定とテーマ:社会福祉士に求められるもの(6月) 介護保険制度(10月)
障がい者福祉(2月)
企画中の研修のテーマ:権利擁護、援助技術スキルアップ講座、等々。

A事例研究会
「堺ソーシャルワーク研究会」との共同事例研究会
5、7、9、11、1、3月の第2金曜日 19:00〜 堺市総合福祉会館にて

B障がい者ケアマネジメント研究会
4、6、8、10、12、2月の第2金曜日 19:00〜 堺市総合福祉会館にて

C「この指 とまれ!」
介護保険制度、障がい者自立支援法など、制度・政策の変化などその時々のホットな話題の情報交換会(随時開催)

【地域包括支援センターの社会福祉士に対するサポート体制について】

堺支部では、社会福祉士のみならず、他職種も含めた「地域包括支援センターのサポート」を中心に、その周縁に位置する在宅介護支援センターや居宅支援事業所、サービス事業所も含め、 広く地域包括ケアの一角を担い、業務にあたる専門職をサポート対象と捉え、活動をすすめていく。次年度は、本部で開催された「地域包括支援センター社会福祉士評価シート研修」の支部開催を目指す。

3.支部役員体制

支部長  宮田 英幸  あけぼの苑

副支部長(地域包括担当)  阿部 裕一郎  結いの里

副支部長(記録担当)  土井有羽子 堺市

事務局長(研修担当)  東 照己  三国丘病院

会計  柘植 智子  堺市

運営委員  辻 順治  堺市

運営委員  楠木 美貴子  美樹の園

運営委員  豊嶋 深雪  堺区地域包括支援センター
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